氷上の軌跡 -#22 佐藤稜-

皆さんこんにちは!経済学部4年の佐藤稜です。

入学時、植森脩太郎に11番を譲り背番号22番を着けさせていただきましたが今では大変気に入っています。

このように背番号の争奪戦から始まった私の中央大学スケート部での活動ですが時が経つのは早いもので、間もなく終わりを迎えます。まだ最後にして最大の大会であるインカレが残っていますが、この機会に私の4年間を振り返りたいと思いますので良ければお付き合いください。


決して植森さんのようなユニークな文章ではなく、つまらないかもしれませんが、、、初めに私の経歴に少しだけ触れます。

これまでのアイスホッケー人生は弱くはないけど人数が少ないチームに所属することが多く、私は下級生のうちから試合に出場し、それなりに活躍することができていました。今考えてみても、満足ではないけど結構上手くいっていたなと思います。

しかし大学では大きな大会で優勝することや強豪チームに所属することで、レベルの高いチーム内の競争というこれまで体験したことのないものによって、人間としてアイスホッケー選手として成長したいと考え、中央大学スケート部の門を叩きました。しかしそこで待ち受けていたのはまさかの背番号の取り合い!ではなく想像以上にレベルの高い先輩達とチーム内の競争に加わることさえできない自分、そして試合に出ることができない日々でした。

1年目は1度もベンチに入ることができず、2年目は数試合のみ。もちろんこれまでのように簡単に行くとは思っていませんでしたが、これほどチャンスをもらえないとは思いませんでした。全ては自分の実力不足、努力不足が原因なのですが、何かのせいにするために外的要因を探し、仕方ないと言い聞かせ自分に足りないものから目を逸らしていました。また自分が希望し、せっかく入部させていただいたのに他の大学に行っていればと思案したり、チームが試合をしてる際、勝ちたいという気持ちに嘘はありませんが絶対に、何がなんでも勝ちたいとまでは思えませんでした。


自分が面白くないだけでこのような最低な想いを抱いてしまう。そんな自分という存在がとても恥ずかしく、情けなく感じ変わろうと決意しました。それからというもの私は自分を見つめ直し足りないものを補い徐々に試合に出るようになりました。といけば良かったのですが、残念ながらそうはなりませんでした。

目にかけてくれる先輩からの励ましや応援してくれる人達に報いたいという想い、アイスホッケーに全力で向き合いたいという大学進学時の私の想いなど自らを奮い立たせるものがあり、努力するものの結果が出ない内にまたマイナスな想いを抱き、それではいけないとまた努力を始めて、というサイクルを繰り返すうちにあっという間に時は経ちました。

スポ根漫画や成功者の体験談、または進研ゼミの漫画では努力によって道を切り開いたり全てが上手くいきハッピーエンドとなりますが、弱い私には難しかったです。人生って思い通りにいきませんね。


ここまで暗い話を長々と書きましたが、まだ終わった訳ではなくインカレが残っています。今年は私の地元の釧路での開催です。大学4年間だけでなくアイスホッケー人生の最後の大会を釧路で行うことができることに感慨深いものがあります。もうやるしかありません。優勝することも試合に出ることも私は最後まで諦めません。最後までお読みいただきありがとうございました。


P.S.ここで次回予告です。明日は#63成田啓佑です。63番にした理由は彼のラッキーナンバーだからだそうです。面白い理由ですね。そんな、なりちゃんのブログを楽しみにしていてください!


#22 佐藤稜

中央大学スケート部アイスホッケー部門

中央大学スケート部 アイスホッケー部門