氷上の軌跡 -#89鈴木翔-

中央大学スケート部のブログをご覧の皆様、こんにちは。
本日の氷上の軌跡を担当します、背番号89番の鈴木翔です。

先日行われたインカレを最後に、今シーズンの全日程が終了し、16年間続けたアイスホッケーに一区切りをつけました。
正直、他の4年生もだとは思いますが、全く実感がありません。まだまだホッケーをしてる夢を見るくらいです。
これから社会に出て、色々経験しホッケーをしてた頃なんて忘れてしまったり、むしろホッケーがしたくて仕方なくなるかもしれませんね。

氷上の軌跡は毎年引退した4年生が書いていて、1年生の頃はまだまだ先のことだと思っていましたが、あっという間に自分の番になってしまいました。
ブログを書くことは1年生の頃から苦手でしたが最後のブログになるので、自分のアイスホッケー人生を振り返りながら、頑張って書いていこうと思います。

私は小学1年生になるタイミングで、父親の転勤の為、北海道釧路市に引っ越しました。
そこで1年生から始められる部活がアイスホッケーかサッカーしかなくて、アイスホッケーを選び、始めました。
初めは滑れる訳もなく、小学校のグラウンドに作られた外リンクでよく練習していた記憶があります。

私のホッケー人生最初の転機は、小学6年生になるタイミングで東京に引っ越すことになったことです。
釧路でホッケーをしていたおかげで、中3までの4年間は本当に楽しいという感情だけでプレーしてました。毎試合のように点数を決められるし、都の代表のキャプテンを務めたりと、私のホッケー人生において1番楽しい4年間だったと思います。

2つ目の転機は、高校進学に伴い釧路江南高校に進学したことです。恩師である村上先生に東京で声をかけて頂き進学を決めました。
同期の#39 阿部も同じことを考えているとは思いますが、地獄のような3年間でした。氷上練習は毎回のように吐きそうになるし、陸上トレーニングでは自分含め何人も倒れました。
それでもこの3年間を乗り越えたから今の自分があると思うので、今は村上先生への感謝の気持ちしかないです。

最後の転機は大学進学で中央大学に入学したことです。
正直この4年間はアイスホッケーに関して言えば、楽しい思い出より、悲しかったり、悔しかった思い出の方が圧倒的に多いです。
特に2年生の時のリーグ優勝は、ここだけの話嬉しいという気持ちなんて一切ありません。ベンチ外からリンクで喜ぶ選手を見て、ただただ悔しい気持ちでいっぱいでした。
入学してから試合になんてほとんど出れず、ベンチとベンチ外を行ったり来たりしていたなか、唯一自分に誇れることがあるとすれば常に何かしらの努力をしていたことだと思います。ウエイトに力を入れたり、食事について勉強して体づくりをしてみたり色々なことをしてきました。
その努力が少し報われたのか、4年生になったタイミングで少しだけ試合に出していただけるようになりました。
最後の1年間は、自分の不甲斐なさを実感する反面、試合に出られる喜びを再確認出来ました。
同期にも後輩にも死ぬほど迷惑をかけて、沢山助けられました。感謝してます。

こんな感じで私の16年間を簡単に書かせて頂きました。ここからは4年間に関わった人への思いと感謝を少し書かせてください。

まずは中央大学のスタッフの皆様
僕は特に取り柄もなくなかなか使いづらい選手だったと思います。それでも、色々聞きに行った際には、丁寧に答えて頂き自分の目指す方向を示して頂きました。本当にありがとうございました。

後輩たちへ
俺はホッケーは上手くないし、皆になにか教えてあげられたかと言うとそうでは無いです。それでも強いて言うなら努力している姿勢は見せてこれたと思います。
俺は、報われない努力はないって言うけど、自分に合う努力、合わない努力はあると考えてます。どうか合う努力をみんなにはして貰えたらと思います。
来年こそは東洋を倒して、優勝してください。

最後に両親へ
16年間もアイスホッケーを続けさせてくれてありがとうございました。うちは3兄弟みんなやっていたから当時は気づかなかったけど、今思えばとんでもない苦労をかけたと思います。
ただでさえお金のかかるスポーツなのに、高校進学も中央大学への入学も快く受け入れてくれました。
感謝してもしきれません。
なかなか試合に出ることはできなくて、4年になっても特に活躍できなくて、結果で恩返しをすることはできませんでした。それでも毎試合のように見に来てくれて、試合後には面白かった、次も頑張れと言ってくれたこと、本当に嬉しかった。
これからは社会人になり、ホッケーをする姿を見せることはできないけれど、社会人らしい恩返しをしていければいいなって思ってます。
本当にありがとうございました。

これで、私のホッケー人生を振り返ることが出来たので今回の「氷上の軌跡」を終わらせていただきたいなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

最後になりますが、中央大学で過ごした4年間、スタッフの皆様、マネージャーの方々、中央大学を応援してくださる皆様など、多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。
これからも引き続き中央大学スケート部をよろしくお願いします。

私もこの大学の1ファンとして応援しています。
#89 鈴木翔

中央大学スケート部アイスホッケー部門

中央大学スケート部 アイスホッケー部門