氷上の軌跡 -#23塚原宏太-

お久しぶりです。
今シーズン退場する事ができなかった反則王こと塚原宏太です。2年前のインカレで4年生と一緒に引退セットだと言っていた頃が、ついこの間のように感じます。とうとう引退の時期となってしまいました。引退し氷上の軌跡を書く時はきっとしんみりとしながら書くのかなと思っていたのですが、シェアハウスをしている徳光君の奏でる素晴らしいBGM(いびき)を聞きながらなので、なんとか気楽に振り返れそうです。

では、そろそろ本題に入りたいと思います。何を書こうかと考えたところ真っ先に思い浮かんだ事に、私を支えてくれた人の存在があります。私はアイスホッケーを通してたくさんの人と出逢いました。

在学中だけではなく卒業後も私の事を気にかけてくれ、連絡をくれる先輩、同期かのように接してきて生意気ではあるがなぜか可愛く感じてしまう後輩、大学で知り合ったはずなのに昔からの友人のようで一緒にいて居心地のいい同期、マネージャーとの出逢いもとても新鮮でした。さらに、アイスホッケーの技術だけでなく、学生として大切な事を教えてくださったスタッフ、私を中央大学へと導いてくれた江守さん。父母の皆さん、大会運営者やリンクのスタッフなど、私がアイスホッケーをする為にたくさんの人が関わっていた事を引退し改めて実感します。

不思議なものでアイスホッケーができている事が当たり前の日常だと思ってしまい、このありがたい状況に気が付く事ができずにいました。こうして人生を振り返ってみるとほんとにいろいろな人に支えられていたなと感じます。

そして、なによりも私にとって家族の支えは偉大なものでした。私は何かと劣等感を感じる事が何度もありました。私の周りにはアイスホッケーの技術は勿論の事、人間として尊敬できる人が数多く存在します。そんな人とすぐに自分を比べてしまい、落ち込んでしまう事が多々ありました。しかし、どんな状況であっても、私の事を自分自身よりも信じてくれていたのが家族でした。そんな家族の支えがあったからこそ、私は何度も立ち上がり歩み続ける事ができました。家族の存在がなければここまでアイスホッケーを続けていなかったと思います。

私は自らアイスホッケーを選んだのにも関わらず、始めた当初は嫌々練習へ向かっていました。そんな私が後に日本一を目指すチームでプレーするとは、もちろん想像もしていなかったです。今では気が付けばアイスホッケーの話をしている程にアイスホッケーが好きになり、私の人生はアイスホッケーなしでは語れないものとまでになりました。アイスホッケーに出逢うことができ、とても幸せでした。

最後に少し私の夢について書きたいと思います。
今まではアイスホッケーでより良い結果を残す事が目標ではありましたが、アイスホッケーという熱くなれるものを失い、私の次なる夢は家庭を持つ事となりました。目標とする家族は、ずばり塚原家です。過去の自分は何をするにも自信を持てずにいましたが、今の自分には自信を持つ事ができています。たくさんの失敗を経験した事が今の自分に繋がっていると思います。こう思えるようになったのも我が家の家庭環境が大きかったと思います。将来、子を授かった時、我が子には私のようにたくさんの人と出逢い、たくさんの経験を積み楽しい人生を送ってほしいと思います。その為に今後は支える側として、私の目標とする塚原家のような家庭を築き上げたいと思っています。

まだまだ伝えたい思いはありますが、徳光君のBGMも最高潮になりそうなので、このあたりで、私の氷上の軌跡は終わりたいと思います。この後も素晴らしい文才の持ち主による氷上の軌跡が続きますので、楽しみにしていてください。拙い文章ではありましたがお付き合いいただきありがとうございました。

 最後になりますが、私を支え共に歩んでくれた全ての人に感謝を申し上げ終わりたいと思います。大変お世話になりました。そして、本当にありがとうございました。
また、今後とも中央大学スケート部への温かいご声援をよろしくお願いいたします。
#23 塚原宏太

中央大学スケート部アイスホッケー部門

中央大学スケート部 アイスホッケー部門