天上天下唯我独尊

タイトルの天上天下唯我独尊は現在では、「自分ほど尊い存在はないと自惚れることだ」と言うようなマイナスな意味が先行しがちですが、本当の意味は「自分という存在は世界で1人なのだからその命は尊い。」という意味。

つまりは人と比較ばかりせず自分という存在がオンリーワンであり、「自分」を見出すことの大切さを教えてくれる言葉なのです。


さて、前置きが長くなりました。1年生法学部の中村竜登です。どうぞひとつよしなに最後まで読んで見てください。僕は岡山県出身で高校までアイスホッケーはずっと地元のクラブチームで活動してきました。他の選手とは違い、スカウトをされた訳ではなく、AO入試でこの中央大学にも入学しました。もっと上手くなりたい、自分の知らない世界を知りたい。そして何より大学でもアイスホッケーをやりたい。そういった気持ちを持って僕はこの中央大学のアイスホッケーチームに入部をお願いして現在に至ります。

そんな僕ですが、小学校から高校までは小さなクラブチーム所属で練習も週2回ほど。決して恵まれた環境でプレーしてきたわけではありませんでした。そして高校2年時に1年間僕はオーストラリアに留学もしました。そこでもクラブチームに所属しとても貴重な経験を積みました(決して上手くなった訳では無いです笑)。留学は自分の価値観を大きく広げてくれました。そこで培った挑戦する気持ちというのが大学でもアイスホッケーをしたいと思うきっかけの1つでもありました。
入学してからは毎日苦労の連続でした。今までした事の無い早朝の練習、ウエイトトレーニングや陸上トレーニング。どれを取っても自分は他の選手に劣っており、気持ち的にも4月はしんどくなったりしました。「自分はチームに居ていい存在なのだろうか。」「本当にこれでいいのだろうか。」葛藤もありました。しかし、今までを振り返ってみた時、自分はいつも様々な挑戦をしてきた中で、その都度乗り越えて来ました。そしてその時にはいつも両親を始めとした多くの人に支えられてここまでやって来ました。支えてくれる人達のために、そして何よりも自分自身ために、悔いのある人生にしないために、全力でアイスホッケーを大学でやろうと思いました。 「自分の人生の主役は常に自分自身。」人と優劣を較べても何も始まらない。だから、今できることを積み重ねて自分という人間らしくチームに貢献する。そんな選手になれたらいいです。これこそ天上天下唯我独尊だと僕は思います。


リーグ戦は2位という結果で終わり、明後日からは全日本選手権が始まります。中央大学は1回戦は王子イーグルスと対戦します。皆様のご声援の程よろしくお願い致します。

最後まで読んで下さってありがとうございました。

中央大学スケート部アイスホッケー部門

中央大学スケート部 アイスホッケー部門