氷上の軌跡 -MG信田啓吾-

いつもチームブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。今回、氷上の軌跡を担当いたしますマネジャー長の信田啓吾と申します。

チーム内外で自分の意見を発信するというのは初めてなので新鮮な気持ちです。何を書こうかと悩んでいましたが自分がどんな思いで仕事をしていたかについてを記します。
お世話になった方への感謝の気持ちを書こうと考えましたがそれは個人的に伝えた方が良いのかなと。ただ氷上の軌跡で名前を挙げていただけると結構嬉しいんですよね。私も先輩方の名前を書きたいのは山々ですが、それは今後伝えるので密かに楽しみにしていてください。

さて、私は入部の際に1つ、心に決めたことがありました。それは卒業をするまでにスケート部に対して「〇〇をやったと胸を張って言えるようになる」ということです。
つまり、「あなたはスケート部の4年間で何をしてきたのですか?」と尋ねられたときに「◯◯です。」と答えられるような活動をしようと考えました。4年もいるんだから何か1つは遺せやといった感じですね。

私が初めて試合に帯同をさせてもらったのは2017年4月8日土曜日の神奈川大学戦でした。
最初に試合会場へ足を運んだ際にまずは観客の少なさに目が点になったことを覚えています。それまでNHLの中継しか見ていなかったからです。会場で初めて話しかけてくれた蓮さん(日本製鉄室蘭スティーラーズ#20)に思わず「お客さんっていつもこれくらいなんですか?」と聞いた記憶があります。
そこから「朝早く血の滲むような努力を選手がしていて、試合でゴールをしてもこの人数にしか見てもらえないのか」とアイスホッケーの現状に悔しさを覚えていました。

また北海道や青森出身の選手も多く、ご家族が東京の試合に観戦に来られないという状況も聞いていました。
そこでハイライトを制作しました。
少しでもクオリティの高いものを作りたいという探究心から改良を重ねて制作を行いました。

様々な方面からありがたい言葉を頂戴したことは本当に嬉しい限りでした。中でも嬉しかったのは先日の優勝がYahoo経由で記事に挙がっていたのですが、コメント欄に「Youtubeで中央大学アイスホッケー部の動画を観ましたが完成度が高くて驚きました」とあったことです。匿名の方にそう仰っていただけたのは胸を張って「ハイライトです。」と答えられるようになったのではないかと思います。またそのコメントにいいね6が付いていたのもリアルで嬉しかったです。

現在、YouTubeの仕事は女子マネージャーへ引き継いでおりますが、ハイライトに関わらず生中継にも挑戦をしておりました。中央大学アイスホッケー部のYouTubeアカウントを立ち上げ、多くの方に必要としていただいたことは光栄なことであると改めて思いました。

そして次なる目標としたのは父親でありコーチであった信田憲司を胴上げすることでした。残念ながらその目標を達成することができませんでしたが、今年は選手のおかげで優勝することが出来ました。今まで照れ臭くて感謝の気持ちを伝えたことはなかったですが、父親に「本当にありがとうございました」と言えたことは少なからず親孝行が出来たのかなと思います。

今季の『ひとこと』はホームページにも記載されておりますが「後輩に何かを遺す」というものでした。
「後輩に何かを遺す」と言いながら、ありがたいことに来年度からもスケート部に携わることができるそうなので、「自分」が遺ってしまったという感じです。板野あたりに座布団1枚を持って来てもらおうと思います。まあ持ってきてくれた後はおそらく沖澤拡さん(青い森信用金庫#92)に取られてしまうんでしょうけど。(名前挙げさせていただきました🙇‍♂️)

せっかくの機会をいただいたので最後に来年度へ向けて後輩に、私が尊敬する人物の言葉を授けます。
「失敗が成功に繋がるということです。成功は甘い味がしますが、気持ちを緩め、過信させ、怠慢を招きます。現状に甘んじる。一方で失敗は反省を与え、気持ちを堅固にし、目指すべき確信にたどり着くための力になります。美しいプレーを作り出すために近道などありません。そのための過程に失敗はあるのです。」
今年度の優勝をゴールにせず、これをスタートに『強い中央大学』を創れるように精進いたします。
今後ともお支えいただく皆様のご指導ご鞭撻、何卒よろしくお願い申し上げます。
マネージャー長 信田啓吾

中央大学スケート部アイスホッケー部門

中央大学スケート部 アイスホッケー部門